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企業における不祥事が相次ぎ、企業倫理が強く求められる昨今の社会情勢に比例するかのように、昨年一年間、全国で一万三八三七件の企業が倒産しました。一昨年と比較すると、 二七八七件減少はしているものの、まだまだ気の抜けない経済状態が続いています。
倫理法人会は「倫理に基づいた経営のあり方」「倫理に基づいた経営者としてのあり方」を経営者自らが率先垂範する団体です。また倫理とは、人と仲良く暮らしていく道であり、 人を束ねていく理(ことわり)でもあります。世に物理・心理・論理・摂理などが在るように、様々な理の中で私たちは生きています。
私たちが学ぶ倫理とは、人の理に沿った生き方をすれば幸せになり、理を軽視するといずれは不幸になるという、「人としての原理原則」です。
特に昨今は、物の量や質の面で他社と差をつけるだけでは、生き残ることが難しい時代ともいわれます。したがって、倫理の修得・実践を通じて経営者である自身の器を磨きながら 、企業をよりよくしていくことにつなげている経営者は少なくありません。
ドイツの哲学者・ショーペンハウアーは、「人に慕われる条件」について次の三点を挙げています。
@人の有するもの
A人の印象の与え方
B人のあり方
@の「人の有するもの」とは、その人の所有物や地位・名誉などを意味します。人は、その人物の所有しているお金や物をはじめ、肩書きや地位・名誉などに興味を抱き、慕うこと があります。
Aが「人の印象の与え方」です。人は第一印象(表情、言葉遣い、態度等)で相手に好意を抱くか嫌うかを判断します。相手に「ここの会社は対応が悪い」「社内の雰囲気が暗い」 など、最初にマイナスの印象を与えてしまうと、その後、相当な努力をしなければ相手の気持ちを変えることが難しいほど、第一印象は大切なのです。
Bの「人のあり方」は、その人の人間性や人間的魅力を指します。性格が悪く粗暴で、人と歩調を合わせない自分勝手な人であれば、周囲から慕われるはずがありません。逆に人柄 がよく、明るく爽やかで、誰に対しても優しく親身になって接してくれる人には、何ともいえない魅力を感じるものです。
倫理法人会は、経営者が人(お客様、社員、家族)に好かれ、人に喜ばれる生き方を通じて、企業に倫理観を定着させることを目的とする団体です。私たちは生涯、人と人との繋が りから一分一秒も離れることができません。人に慕われることは決して容易ではありませんが、自分磨きの一環として前述の三点を意識することは、必ずや自己の向上に通じます。
自分自身の真摯な倫理実践が、周囲のよい手本となり、今後の地域経済・日本経済発展の基盤になる。その強い信念を持ち、コツコツと営々と自分磨きに精励したいものです。 |
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